- FXって難しいって聞くけど、実際どうなの?
- FXって楽しいの?
こんな疑問に答えます。
結論、FXは結構難しいです。
私は、投資信託、ETF、日本株、米国株、仮想通貨、FXを投資としてやっていますが、FXが一番難しいと感じています。
ただ、一方でFXほど楽しい投資も他にないというのも事実。
本記事では、
- FXが難しく感じる理由5つ
- 楽しく感じる魅力3つ
を紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
FXは難しいけど、ほんとに楽しい
本記事の概要です。
FXが難しい理由 と FXが楽しい理由は、次の通りです。
まずは、FXが難しく感じる理由から説明していきます。
FXが難しく感じる理由5つ
FXが難しく感じる理由は次の5つ。
順番に見ていきましょう。
FXが難しい理由①:相場を立体的に見る必要がある
FXが難しい理由の1つ目は『相場を立体的に見る必要がある』です。
FXのメリットを最大限に使おうとすると、デイトレか上級者であればスキャルピングでトレードすることになります。
デイトレやスキャルピングは短期トレードに分類される手法ですが、短期トレードは難しい。なぜなら、短期足の値動きは上位の時間足の影響を受けるため、自分のトレードする時間足が小さいほど、分析する上位足の数が多くなるからです。
スイングトレードであれば、注意する上位足は月足・週足・日足ぐらいでいいですが、スキャルピングはほぼすべての時間足を観察することになります。
FXは短期トレード寄りの投資なので、観察すべき時間足が多く、相場を立体的に見る必要があり難しいということです。
FXが難しい理由②:売りか買いか目線を固定しづらい
FXが難しい理由の2つ目は『売りか買いか目線を固定しづらい』です。
例えば、株式投資の場合、現物取引に限れば安くなったら株を買うというトレードになります。つまり、株式投資では、目線は『買い』に固定されている状態です。
一方で、FXでは売り買い両方できるため、『売り』か『買い』か目線を固定しづらいという特徴があります。
しかし、これはFXのメリットそのもので、FXは上げ相場でも下げ相場でもどちらの相場環境でもトレードが可能なのです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくるとこの点は魅力に感じます。
FXが難しい理由③:金額変動が大きくメンタルが揺さぶられる
FXが難しい理由の3つ目は『金額変動が大きくメンタルが揺さぶられる』です。
FXはレバレッジをかけることが可能。
国内の証券会社だと最大25倍までレバレッジをかけられます。
そのため、金額変動が大きくなりがち。
トレードする枚数によっては、数分で数万円レベルの含み益・含み損が出ます。
FXを始めたばかりの普通のサラリーマンが、この状況下で冷静に判断をするのは難しい。
メンタルコントロールの難しさはFXの特徴ですね。
FXが難しい理由④:手法が山のようにある
FXが難しい理由の4つ目は『手法が山のようにある』です。
トレード手法は大きく分類すると、ファンダメンタルとテクニカルに分類されます。
そして、FXはテクニカルトレードが基本になります。
テクニカルトレードでは、インジケーターという分析補助ツールを使うケースが多いのですが、インジケーターを使った手法が、本当に山のようにあります。
最もポピュラーな移動平均線ですら、
- SMA(単純)がいいのかEMA(指数平滑)
- パラメーターはなにがいいのか
- 移動平均線のどのシグナルでエントリーするのか
など、無数のパターンがあり、人によっておすすめが異なります。
FX初心者は、何を信じたらいいのやらという状況に陥りがち。
まさに、インジケーターは沼。
FXが難しい理由⑤:エントリーを我慢できない
FXが難しい理由の5つ目は『エントリーを我慢できない』です。
FXのチャートを見ていると、『あれ、これはダブルトップじゃないか』『押し目買いのチャンスじゃないか』と思えるシーンがたくさんあります。
この気持ちに『トレードしたい』というトレードを我慢できない気持ちが乗っかり、ついつい期待値の低いポイントでポジションを持ってしまいます。
これは、FX業界では『ポジポジ病』という名前がついているぐらい、あるあるの症状です。
当然、こういうエントリーを繰り返しては、負け続けるのみ。
以上、5つのFXが難しい理由を見てきました。この5つはFX迷いの森への入口です。
FXが楽しい理由3つ
では、続いてFXが楽しいと感じる理由を見ていきましょう。
では、順番にいきます。
FXが楽しい理由①:チャートが読めると投資家心理がわかる
FXが楽しい理由1つ目は、『チャートが読めると投資家心理がわかる』です。
チャートとは投資家心理そのものです。
チャートを通して投資家心理を読み取り、流れに逆らわず強いほうについていく。
つまるところトレードはこの繰り返しです。
FXはテクニカルトレードがメインになるので、投資の中でもチャート理解が深まりやすい。チャート理解が深まると、値動きの意味がわかります。
これは、FXでこそ得られる楽しみです。
FXが楽しい理由②:勝ちパターンが1つあれば勝ち続けられる
FXが楽しい理由2つ目は、『勝ちパターンが1つあれば勝ち続けられる』です。
FXに必要なものは、たった1つの勝ちパターンです。
勝てるポイントでのみ勝負し、不確実性の高いポイントは静観する。勝っているトレーダーの姿とは、そういう人です。
勝てるようになると利益が出ますし、FXはレバレッジが効くので、資金量を増やせば手法が1つでも利益を増やすことができます。
しかも、FXで培った勝ちパターンは他の投資でも通用します。
FXが楽しい理由③:無限に成長できる
FXが楽しい理由3つ目は、『無限に成長できる』です。
最終的には、FXの楽しみはこれではないかと。
1つ勝ちパターンができた後は、
- その勝ちパターンの精度を上げる
- 新たな勝ちパターンを作る
ということを繰り返していきます。
このころにはチャートを見ることが楽しい状態になっています。
自分の想定した通りにローソク足が動く楽しみ、その中で利益を得ていく楽しみ、そしてチャート分析の中で新たな発見をする楽しみ。
常勝トレーダーはFX自体が好きな人が多い。
それは、純粋に利益が出るからだけではない楽しみがあるからです。
FXが難しいと感じたときに試してほしい対処法とは
FXをやるなかで『FXが難しい』と感じたときに試してほしい対処法について解説します。
FXが難しいと思ったときは、以下を試してください。
- 不確定要素を減らす
- 損失リスクを小さくする
- ルールを緩める
具体的にいうと次の5つです。
それでは、順番に見ていきましょう。
難しいときの対処法①:トレードする通貨ペアを絞る
FXが難しいときの対処法の1つ目は『トレードする通貨ペアを絞る』です。
通貨ペアが多いほど、トレードチャンスは多くなります。
トレードチャンスが増える⇒利益が増える、と思いがちですが、これは間違い。
この考えでトレードすれば、一瞬で資金を溶かします。
FXを攻略するうえで大事なことは、不確定要素を減らすこと。
そのためには、
- 想定外の動きが多い通貨ペア(マイナー通貨)は避ける
- 特定の通貨ペアのチャートを細部までじっくり観察する
ということが大事です。
具体的には、以下の3通貨ペアだけで十分です。
この3つは取引高が多いので、値動きが安定していますし、東京・ロンドン・ニューヨークという3大マーケットだけ意識しておけばいいので、トレード時に考慮すべき変数も少なくなります。
難しいときの対処法②:エントリーする回数を減らす
FXが難しいときの対処法の2つ目は『エントリーする回数を減らす』です。
FXで勝ち続けるために大事なことは、勝ち数を増やすことではありません。
FXで大事なことは、負け数を減らすことです。
例えば、
- 毎月100pips×10回勝って100pips×9回負けるトレーダー
- 毎月100pips×1回勝つトレーダー
は同じ利益になりますが、目指すべきは後者です。
実際に、FXを始めたばかりの時期に自分のトレード結果を分析すると、トレード回数が多い週ほど損失が大きいという結果が如実に出ます。勝ち数を多くしようとすると、勝率の低いところでもエントリーしてしまい、結果利益を失うからです。
エントリーは1日に1回まで、のようにエントリーを限定するルールを自分に課してください。
そうすることで、ポジポジ病対策にもなりますし、エントリーポイントを見極める判断力が育ちます。
難しいときの対処法③:エントリーする方向を限定する
FXが難しいときの対処法の3つ目は『エントリーする方向を限定する』です。
FXは売りも買いもあり、そのためトレードの方向が定まりにくいものです。
うまくいかないときは、エントリーする方向を、上位足トレンドと同じ方向だけに限定しましょう。
そうすることで、トレードの判断がシンプルになります。
例えば、トレード足が1時間足であれば、日足を見ましょう。
日足が上昇トレンドであれば買いエントリーのみ、日足が下降トレンドであれば売りエントリーのみ、日足がレンジであればトレードしない、というイメージです。
難しいときの対処法④:ロット数を落とす
FXが難しいときの対処法の4つ目は『ロット数を落とす』です。
ロット数の多さは、メンタルコントロールに影響します。
うまくいかないときは、ロット数を落とし、メンタルコントロールがしやすい状況を作ってトレードするようにしましょう。
難しいときの対処法⑤:損切りの幅を広めに取る
FXが難しいときの対処法の5つ目は『損切りの幅を広めに取る』です。
損小利大を意識しすぎるあまり、損切り幅が狭すぎる人がいます。
損切り幅が狭すぎると、エントリーは正しいのに、相場のちょっとした揺らぎでロスカットになり、その後の機会損失をしまっているケースがあります。
特に、損切り幅をpips数で決めている人は注意が必要。その場合は、例えば、損切り幅を直近安値まで広げ、その代わりにロット数を落としてみましょう。
FXが『難しい』から『楽しい』に変わる瞬間とは
最後に、FXが『難しい』から『楽しい』に変わる瞬間を説明しておきます。
それでは、順番に見ていきましょう。
楽しい瞬間①:利益が生まれたとき
楽しいに変わる瞬間の1つめは、『利益が生まれたとき』です。
これが1番最初に来る、FXが『難しい』から『楽しい』に変わる瞬間です。
最初に得た利益は、おそらく実力というよりは運の要素が強いでしょう。
でも、あなたが勝ち得た利益であることには間違いありません。
全力で喜んでください。
楽しい瞬間②:チャートが理解できたとき
楽しいに変わる瞬間の2つめは、『チャートが理解できたとき』です。
FXをある程度継続できると、チャートが理解できる瞬間がやってきます。
もちろん、わからないことのほうが多いのですが、例えば上昇トレンド形成中の押し目買いのポイントなど、比較的わかりやすいポイントで値動きの意味がわかるようになります。
これはまさに成長の証。これまでの努力の賜物です。
全力で喜んでください。
楽しい瞬間③:自分のシナリオ通りにトレードできたとき
楽しいに変わる瞬間の3つめは、『自分のシナリオ通りにトレードできたとき』です。
FXに成熟して中級者ぐらいになると、自分のシナリオ通りにトレードして利益を出せた、という経験ができます。
こうなると、常勝トレーダーまではあと1歩。
もうチャート分析が楽しく仕方ない時期になります。
全力で楽しんで利益を出してください。
FX初心者におすすめのトレード口座
FXトレード口座の選び方のポイントと、おすすめのFXトレード口座は、別記事『【保存版】FX初心者のためのトレード口座開設の心得』にまとめてあります。
ぜひ参考にしてみてください。
【まとめ】FXは難しいけど、ほんとに楽しい
いかがでしたか。
FXは数ある投資の中でも、間違いなく難しいほうの投資です。
でも、その見返りとして得られる利益や成長や楽しみは、他の投資よりも間違いなく大きい。
この記事が、あなたがFXに一歩踏み出す、その小さな手助けになればうれしい限りです。
では、また。