TSSTは英語のスピーキングに焦点を当てたテストです。
成績は、レベル1(初級)~レベル9(上級)の9段階での評価になっています。
TSSTを受験する人向けに、実際どのレベルを目指せばいいの?って話を本記事では解説していきます。
私はIT企業でマネージャーをやっています。
なので、このぐらいのレベルだと海外ビジネスを任せることを会社は考えるよって話をします。
TSSTレベル6を目指しましょう
結論、TSSTレベル6を目指すのがおすすめです。
TSSTレベル6がないとダメということはないですが(実際、私も受験結果レベル5でしたし)、TSSTレベル6あると語学については安心して評価してもらえるよというレベルです。
TSSTのテスト概要
では、まずはTSSTのテスト概要を見た後に、各レベルの概要を説明していきます。
繰り返しになりますが、TSSTは英語スピーキングに特化したテストです。
実施しているのはアルク。
「ヒアリングマラソン」などを提供していて英語学習ではとても有名な会社ですね。
アルクから案内された番号に自分で電話をかけ、試験を受けます。
日本語と英語の質問を聞き、質問に対して45秒で英語で回答する方式。
これが10問繰り返されます。
とっさに聞かれた質問に短時間で答えるので、瞬発力が必要です。
なお、質問は録音された音声になります。
TSSTで評価されるレベルの概要
発音や文法のきれいさはもちろん、予期しない状況への英語での対応力なども評価されているようです。
なので、「えっ」と回答に詰まるような質問も出ます。
日本語でも、普段あまり聞かれない質問とか。
では、各レベルの概要を説明していきます。
TSSTホームページの解説を読みやすいように編集しています。
詳しくはTSSTホームページでもご確認ください。
全レベル載せてありますが、レベル5・レベル6・レベル7ぐらいを中心に見てもらえれば十分です。
TSSTレベル1
- まだコミュニケーションができるまでに至っていません。
- 丸暗記した表現を使って自分の名前を言ったり、挨拶を交わすことができる場合もありますが、基本的には数字、曜日、色などのごく基本的な単語を断片的に並べるにとどまります。
- 質問に対してたまにしか応答できず、応答するまでにも長い時間がかかります。
- 母国語の影響を受けた発音のため、聞き取ってもらえない場合も多くあります。
- 会話という形でコミュニケーションを図ることはできません。
TSSTレベル2
- 日常生活に密着した簡単な質問に、非常に苦労しながら答えることによって、最小限のコミュニケーションを図ることができます。
- 学習で丸暗記した決まり文句や語句が中心で、フレーズや単語の羅列で答えることが多くあります。
- 途中で長い沈黙があったり、相手の言葉をそのまま繰り返したりすることもあります。
- 簡単な文を作る場合もありますが、文法や語彙選択が大きく間違っています。
- ノンネイティブの英語に慣れている聞き手でも理解できないことが多くあります。
TSSTレベル3
- 暗記した決まり文句を単に繰り返すところから一歩踏み出し、時には知っている表現を応用して、短い簡単な文を自分で作り話すことができます。
- 内容は自分自身に深く関わりのある事柄に限られます。
- また、全体の半分近くで意味が通じなくなるような文法・語彙選択の誤りが見られます。
- 話を進めるのに大変苦労し、時間がかかることが多く、聞き手を待たせてしまいます。
- 発音は母国語の影響が強く残っている場合が多く、何回か繰り返しても聞き手に理解してもらえないこともあるでしょう。
TSSTレベル4
- 日常生活に関わることや自分自身に身近な話題について話せます。
- 簡単な質問に答えたり、自分から質問をするなどして、簡単な会話をすることができます。
- 短い文をいくつかつないで意思を相手に伝えることができます。
- しかし、適切な語順や語彙を探そうとして言いよどんだり、言い直しをすることが多くあります。
- 自分から積極的に話すというよりは、聞かれたことに対しなんとか答えることに精一杯なことが多いです。
- 発音や語彙にはまだ母国語の影響が強く見られる場合が多いです。
- ノンネイティブの英語に慣れている聞き手であれば理解してもらえるでしょう。
TSSTレベル5
- 日常生活に関わることや自分自身に身近な話題について話せます。
- 簡単な質問に答えたり、自分から質問をするなどして、簡単な会話をすることができます。
- 自分から積極的に情報を加えて話すことができます。
- 文が長くなるにつれ、文法の誤りや言い直しが増えたり、言い終わるまでに時間がかかったりします。
- 適切な語彙や表現を使えないことも多く、発音にもまだ母国語の影響が強く見られる場合も多いです。
- ノンネイティブの英語に慣れている聞き手であれば理解してもらえるでしょう。
TSSTレベル6
- 複雑ではないコミュニケーションに難なく対応することができます。
- 英語が母語の文化圏で生活するのに必要な、食べ物・買い物・旅行などについて、具体的なやり取りができます。
- 自分の意図することを特に苦労することなく文をつないで表現できます。
- しかし、長く複雑な文になると誤りや自己訂正が目立ったり、より適切な語や表現を探そうとして流暢さが損なわれることもあります。
- 時制の混在もまだ頻繁に見られます。
- 発音はネイティブスピーカーに近い場合から母国語の影響が強い場合まで人によって差があります。
TSSTレベル7
- 複雑ではないコミュニケーションに難なく対応することができます。
- 英語が母語の文化圏で生活するのに必要な、食べ物・買い物・旅行などについて、具体的なやり取りができます。
- 予期しない複雑な状況に置かれてもある程度は対処できますが、回りくどい話し方になったり、文法の誤りや言い直しが増え、うまくまとめることができないこともあります。
- 詳細に踏み込んで話したり、使える構文や表現の正確さが優れていたり、ネイティブスピーカーに近い発音など、聞き手に理解してもらいやすくなる特徴を併せ持っています。
TSSTレベル8
- 身近な話題に加え社会的な話題についても、ほとんどの場合うまく話すことができます。
- 予期しない複雑な状況に置かれても、概ね対処することができます。
- 複雑な構文も自然に使えることがほとんどですが、文法の誤りは多少あり、時制の制御も完全ではありません。
- まとまりのある内容を概ね分かりやすく話すことができますが、語彙の広がりや適切さに欠けたり、時に言いよどんだり、回りくどい表現になることもまだあります。
- ノンネイティブの英語に不慣れな聞き手でも、一般的にほとんど理解してもらえます。
TSSTレベル9
- 身近な話題だけでなく社会的な話題についても話すことができます。
- 現在・過去・未来のすべての時制を自在に操り叙述や描写をしたり、予期しない複雑な状況に置かれても、問題に効率よく対処することができます。
- 一連の説明をする場合に、時間の流れや聞き手の理解を配慮し、情報や自分の考えなどを聞き手が理解しやすい構成で組み立てて話すことができます。
- 文法や語彙選択を意識しなくても正確に話すことができ、たまに誤りがあったとしてもコミュニケーションの支障にはならない程度です。
- ノンネイティブの英語に不慣れな聞き手でも、話の内容を容易に理解することができます。
アルクTSSTで英語スピーキングレベルまとめ
いかがでしたか。
TSSTは、TOEICとはまた違う難しさがあります。
TOEICハイスコア保持者の方も含めて、チャレンジしてみることをおすすめします。
では、また。